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七番目の道づれのlagのレビュー・感想・評価

七番目の道づれ(1968年製作の映画)
4.0
旧体制の職業軍人で非戦闘員の法律家。捕らえられ静かに息をする。不毛な主義主張に扉を閉ざす。解放されたら家には別の人が住んでいて寝る場所に困って兵隊に入る。声を荒げることなくひとりで洗濯しているだけの男。

先の見えない直線の通路。もう舞台には立ちたくない。冠婚葬祭には花が必要。果てしなく続く雪原を駆ける人の群れと馬。葉のない日暮れの林。党員証を持っていてもすぐには変われない。教会は欲深き金持ちにつき貧しいものは神を信じる。長いものに巻かれる。所詮分かるまい。伸びに伸びた氷柱はやがて欠けて落ちうねった水と土へと還る。
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