旧体制の職業軍人で非戦闘員の法律家。捕らえられ静かに息をする。不毛な主義主張に扉を閉ざす。解放されたら家には別の人が住んでいて寝る場所に困って兵隊に入る。声を荒げることなくひとりで洗濯しているだけの…
>>続きを読むロシア革命で打ち上がった共産主義
ブルジョア層であった主人公は
家も私的財産も没収され尽くした新体制の中
唯一残った、自分の時間を刻む時計だけを抱えて、友人達を渡り歩く
新たな生活様式を見ていく中で…
アレクセイ・ゲルマンの初監督作品。
ロシア革命から社会主義国家成立期にかけて赤軍白軍の内戦が起きていた時代。
主人公は投獄された帝政ロシア時代の元軍人。彼の目を通して伝えられるロシアの現実。
暗に…
何気にレンフィルムの映画を見るのは初めてだったかもしれない。クレムリンの鐘の音と「労働者とコルホーズの女性」が冒頭で映し出されないのは少し寂しい気もするが、しかしながらピョートル大帝の騎馬像も悪く…
>>続きを読む何があっても変わらぬ自身の心の中の指針というものを描いている映画です。
視点を変えますと、心の中の指針以外のものは何に変えても生きていける・変えてでも生きていかなければならないということでもあると同…
後ろ2つの作品しか見てないけど、長回しもないし、カオティックなキャラクターもいないし、なんかゲルマンぽくないなぁと思ってたら共同監督だったのね、なるほど。
前半、ベッドの間を通り抜けていくシーンはあ…
「七番目の道づれ」
冒頭、1918年ロシア革命直後のペトログラード。歴史のうねり、翻弄される軍の高官、革命軍、戦地、元・帝政。今、現在のサンクトペテルブルグを背景に1人の男アダモフの姿を捉え…
アレクセイ・ゲルマンの映画を初めて見た。
話も哀愁があって良いし
終盤の雪原での戦場シーンは
なかなか迫力があり
土手から馬に乗った人が出てくるシーンは
「隠し砦の三悪人」っぽくて面白かっ…
このレビューはネタバレを含みます
ロシア革命を題材にしながら、共産党批判でもなければ露骨なプロパガンダでもない、ただただ歴史に翻弄される老夫を描く。
主人公の元将軍の男性がとにかくカッコいい。理知的でどんな物事にも動じず、冷静に状況…