のわ

ナチュラルウーマンののわのレビュー・感想・評価

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)
1.8
「まだこんななの?」

LGBT当事者目線で語ります。
共感できる映画が登場してくれるのは嬉しいけど、その度にしんどい気持ちになるばかりでウンザリです。これが現実かぁ、なのは分かりますがそんなものは世の中のその辺にいくらでもあるのでそんな事じゃないものを描いてほしかった。
もう本当にそろそろ“可哀想な人”みたいな扱いの映画やめませんか?そしてそんなのを評価する世界どうにかなりませんか?

途中の映像表現には、鏡の扱いやクラブシーン、昔の映画へのオマージュなど面白い点が色々あってそういうクリエイティブな箇所は楽しめました。そういうところで勝負していってもらわないと“LGBT映画”なんてジャンルで括られてしか世に紹介されない時点で総合評価されていないという点を噛み締めてほしいです。

本作の1番好きなシーンは部屋でクローゼットの洋服たちに顔を埋めるシーン。自分を装うための華やかな女性服で自分を隠し込んででも奮い立たせなきゃと気持ちをおさめようとしていたあの何気ないシーンが1番共感してグッときました。
そういうさりげない演出が出来るのだから、もっとその先へと手を伸ばしてほしかった、そんな気持ちで一杯です。

戦争は良くない。 だからって説教くさい反戦映画ばかりが蔓延してたらウンザリしませんか?
のわ

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