ひらめ

ナチュラルウーマンのひらめのネタバレレビュー・内容・結末

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

トランスジェンダーのマリーナの年上の彼が突然倒れて亡くなってしまうことから直面する様々な現実とそれに対する彼女を描いた作品。
彼の元奥様…という割にはあれこれ所有を主張するということはまだ正式に別れていなかったのか?
いわゆる夫と別れる原因になった女が葬儀に来たいと言い出したら、性別関係なく嫌なものだろうけど(日本式の感じ方かもしれない)、罵ったりするのにはやはり差別を感じる。
特に男性というものは、そのような人たちのことを簡単に気持ち悪い、と言う人が多い。きっと世の中の女性より、許容できる男性は少ないのだろう。
トランスジェンダーの知人はいないが、見ている間に、もう誰が誰を愛していても構わなくないか?と思えた。前からそうは思っているが、次のようなことをふと考えた。
女性が好き、という男性がいるとして、ギャル系、萌え系、オタ系、驚くほど普通系、叶姉妹系などなど、男性が好きな女性ってまるでちがう。女性が友達になれる女性も、ジャンル分けしたら違う。(たまに違う系と仲良くなれると新しい世界がひらけて女性でも嬉しい)わかりづらいかもしれないが。
マリーナは彼にとってすごくいい女だったんだよ。それで良くないか?それじゃだめなの?と思う。

こういう映画は割と観るほう。
とても大きなことをしたわけでもない。
相手を言動で改心させたわけでも、理解してもらったわけでもない。彼女は簡単には負けない。そういう映画。
最後のオンブラマイフ。好きな曲なので嬉しかった。

最後に、我が夫はけっこう年下だ。
そこにも人の好奇と偏見が垣間見れる。
だからこういった映画には興味があるのだろう。
しかし私も加齢による私の外見の変化に夫が陰であれこれ言われないかと思うことがある。
私もマリーナのように強く美しくありたい。
ひらめ

ひらめ