パッケージがもう結構秀逸だったでしょう?
ずっと気になっていたのをやっと観ることができました。
本当のところグロい感じのスラッシャー映画?と言うのでしょうか、あんまり観たことがなくて。
ソウなんかはさすがに観ましたけどグロ耐性については未知数な不安を抱えていました。
その点から言うなら大丈夫でしたこの映画。
まあちょっと顔がとか逆さ吊りからちょっとあるなとか、ヒュンってなる瞬間はありましたけどもね……。
グロ映像的なものが前面に押し出されて来るというところはあるけれど、この映画でやっていることのおおよそはハロウィンや13日の金曜日なんかと一緒の方向性。
しかもその主役とも言うべき殺人鬼がこのタイプのピエロなのは大きい。
何と言っても今作のピエロさんとってもひょうきん。
でも喋らない。一切。完全無欠のパントマイムを披露してくれる。
そのひょうきんさと行動の残虐さがうまい具合に恐怖を駆り立てているくれているようで、そこがなかなかに面白い。
これは少し大袈裟かもしれないけれど、この怖さ、面白さはヘレディタリーと似ているかもしれない。
ヘレディターでも一歩間違えればただのコント、お笑いに見えてしまうようなぎりぎりの境で恐怖を煽ってきていたけれど、ヘレディタリーが映画全体でそれをやったのに対して今作は主役のピエロにその全てが委ねられている。
グロな感じの描写が苦手な人もそこは目隠しをする形でぜひピエロの演技だけでも観てみてはとおすすめしたくなってしまうほど良作なのは間違いない。