暮色涼風

映画 中二病でも恋がしたい Take On Meの暮色涼風のレビュー・感想・評価

3.3
恋愛関係を次のステップへ進めるには、中二病を卒業するべきか。と迷うことを立花は、「力がなくなっていく」と表現する。
普通になること、大人になること、それは自身のアイデンティティの喪失。
変わりたいけど、変わりたくない。
「変わろうとしなくてもいいよ」という言葉が欲しくても、変わらなければならないとも思っている。
変化によって失うものを恐れながら。
このジレンマは、中二病という形ではなくても、大人になんてなりたくなかった人には心当たりがあるだろう。
大人の階段を三歩進んで二歩さがる、そんな青春時代もあったなあと回顧してしまう物語だった。

そういえばうちの田舎にも、城みたいな外観のラブホテルがあった。
あれは子ども心をくすぐるけど、「あれ何?行ってみたい!」と言われる親は困るやつ。
暮色涼風

暮色涼風