おばけシューター

血を吸う粘土のおばけシューターのレビュー・感想・評価

血を吸う粘土(2017年製作の映画)
3.4
全く知らなかった作品や普段は選ばないものを観たい時ってありますよね。例えば適当に一文字で検索して引いた映画を観るということをやってみたりします。
ハードルが下がってる為かただでさえ評価が甘くなりがちなのに、これでめちゃくちゃ面白い作品をひくと、本当に印象に残る映画体験となります。そしてそんなことが、何故だか割とよく起こるんですよね。

まぁNetflixのホラー映画カテゴリに並んでて、ウワッつまんなそ〜〜と思ってクリックした本作とは関係ない話だけどな(笑)
こんな作品と言っては失礼ですが、さすがフォロワーの皆さん結構観られてて驚きです.

さて、粘土とホラーというあまり聞かないけどなるほど相性のいい組み合わせとか、所々の演出で好きなところはありました。本人ではなく自刻像に見させるドキッとさせる演出もうまい。顔が崩れる演出は特殊メイク屋の作品だけあって気合が入ってましたね。細かいとこで、お弁当を断られた男への怒りの弁当パンチとかよかった(やっぱり根に持ってた!)。

で、なんで日本はホラー映画を売り出しの女優?の登竜門に使うんですかね。まぁ予算取れるってところなんでしょうが。でもホラーじゃかえって難しいじゃろ。先生の演技はよかった。

そんなことよりもダメなのは、画面が暗すぎる!技術的な粗を見せないためだとしてもホントに何が起きてるのかわからないカットが多すぎ!
可能性は感じるだけに、そのへんもったいなかったな。
全体的に必然性が薄い脚本であるものの、何を撮りたいかが明確という点で結構突出してて楽しめましたが,この監督ならまともな女優当ててあげてくださいと思いました.

あとカカメちゃんさぁ、命を賭して血を練り込んで作った作品があんなゆるキャラなことある?
死にそうだから売れ線に走ったんか?
まずお前から考え直せ