ダイアー教授

血を吸う粘土のダイアー教授のレビュー・感想・評価

血を吸う粘土(2017年製作の映画)
2.8
題:青少年向けの健全なホラー映画
出演:黒沢あすか、武田杏香

田舎の美大予備校で起こる惨劇を描いたホラー映画。

クリーチャーが人体を乗っ取り同化する様子がクローネンバーグ的だったり、
コマ撮りがシュワンクマイエルっぽかったり、
変形した頭部と表情が塚本晋也監督の『鉄男』的だったり、
産廃が『悪魔の毒々モンスター』っぽかったり、
様々なホラー映画の要素を感じた。

物語はどうかと言うと、思春期とも青春ともいえない“浪人”という微妙な立場の若者たちと、“夢破れた”更年期の大人たちの心情を巧く絡ませてドラマにしている。

青少年向けの健全なホラー映画だと、私は思う。