コロン

散り椿のコロンのレビュー・感想・評価

散り椿(2018年製作の映画)
3.9
正に「美しい時代劇」。新兵衛の孤独な佇まいや剣さばき、篠と里美の凛とした挙措立ち振舞い、藤吾の一途さ、全てが美しい。映画全体のトーンは決して明るいものではないが、強い思慕の念や信念が感じられ、深みと愛が溢れた映画だと思う。ただし、原作を読んでいないと、この映画の隠れた主人公と言える篠の本心と采女の苦悩は判りづらいのではないか。加古隆のチェロを主体にした音楽は、この映画にとてもマッチしていて、素晴らしい。
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