おにっく

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。のおにっくのレビュー・感想・評価

4.0
この映画は、遡ること何年前かは思い出せないですが、漫画の中でおすすめあがっており1話だけ読むことができるキャンペーン中に読んだことがあり印象に残っていました。
しかし、いつの間にやら映画になっていたんですねー。
さらにそれがAmazon Prime Videoのおすすめに上がっていたのでこれは見ても良いかなと思い、レッツ視聴。

漫画が原作の映画って基本つまんないのかなぁと思いきや、見てみると意外や意外、よい映画でした。

私が良いと思った点は、この映画のストーリーです。
物事、ことの起こりには理由があり、その理由が省かれずちゃ~んと映画内に自然に収められていることです。

ちょっと内容の話になりますが・・・
・奥さんが死んだふりする理由はなぜか?
・イケメンの部下が奥さんとうまく行っていない理由はなぜか?
・奥さんが産婦人科で安堵の表情を浮かべてしまったのはなぜか?
・主人公の奥さんが「月が綺麗ですね」なんて遠回しなセリフを言うのはなぜか?

そういった周りが見て不思議に思うこと、その理由が映画の中に収まってていて安心して見れる作品でした。

特に最後の演出が良い。
肝心のセリフが聞こえない演出があるシーン。

これは、見た人が思い思いの想像をできるようになってるんですね。

昔見たミスティック・リバーのDVDオーディオコメンタリーにて出演者のケビン・ベーコンとティム・ロビンス、映画のいい条件について語っていました。

それは「見る人それぞれが違った見解をする映画」

これは映画を終わったあとも楽しめるということなんだと思っています。
きっとあのシーンではこういったに違いない。いや、別の話をしたのかもしれない。
こういう話や思いを巡らせることができるって素敵なのかもしれませんね。

さておき、本作のヒロインは榮倉奈々さんでしたが、スタッフロールを見るまで誰かよくわかりませんでした。
宮崎あおいなのか二階堂ふみだったのか、なんだかもう区別が付きません。

ちなみに宮崎あおいと蒼井優すらも頭の中で混同します。

そして、大谷亮平くんと大谷翔平くんの区別も(字面的に)つきません。
大谷亮平くんを見てるとポスト竹野内豊さんなのなって思いますが、
であっても二枚目俳優ならばもうちょっと名前は特徴的なのにしてほしいと思うこのごろです。

安田顕も二枚目俳優なのに三枚目臭が抜けないのはなぜなのか。