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チャーリーズ・エンジェルのYYamadaのレビュー・感想・評価

チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)
3.7
オリジナルを凌駕する作品は!?
【リメイク映画のススメ】

◆本作 (リメイク作品)
チャーリーズ・エンジェル (2019)
・製作国: 🇺🇸アメリカ
・主演: クリステン・スチュワート
ナオミ・スコット
エラ・バリンスカ
・監督: エリザベス・バンクス
・製作費: $48,000,000
・興行収入: $70,994,355

◆TVオリジナル作品 (リメイク元)
地上最強の美女たち!
チャーリーズ・エンジェル (1976)
・製作国: 🇺🇸アメリカ
・主演: ファラ・フォーセット
ケイト・ジャクソン
ジャクリーン・スミス
・放送局: ABC (日本テレビにて放映)

◆映画オリジナル作品 (リメイク元)
チャーリーズ・エンジェル (2000)
・製作国: 🇺🇸アメリカ
・主演: キャメロン・ディアス
ドリュー・バリモア
ルーシー・リュー
・監督: マックG
・製作費: $93,000,000
・興行収入: $264,105,545

〈リメイク作品のポイント〉
・世界観の拡大と新ジャンルに移行、
 新たな顧客の開拓
・ネクスト・ブレイク・キャストによる、
 人気の先行投資
・前シリーズキャストのカメオ出演に
 よるオールドファンの囲い込み

〈見処〉
①続編とリブートの中間、
 新生チャーリーズ・エンジェル!
・『チャーリーズ・エンジェル』は、2019年制作のアクション・コメディ。
・本作は、TVオリジナルと映画オリジナルのその後の「チャーリー・タウンゼント探偵事務所」を描いている。国際機密企業に成長したタウンゼント探偵事務所は、特殊訓練を受けたエンジェルたちを世界各地に配置し、任務によって最適な人材が集結するシステムに飛躍していた。
・そんな中、巨大テクノロジー企業に勤める天才プログラマーのエレーナ(ナオミ・スコット)は、自身で開発した新エネルギー源「カリスト」が軍事転用されていることを内部告発したことから、命を狙われることに。
・タウンゼント探偵社の新しい新しいボスに就任したレベッカ・ボスレー(エリザベス・バンクス)のもと、新エネルギーの兵器転用を阻止すべく、変装と潜入を得意なサビーナ(クリステン・スチュワート)、元MI6で武術に長けたジェーン(エラ・バリンスカ)にエレーナを加えた「新生チャーリーズ・エンジェル」の3人は、命を懸けた戦いに挑む…。
・本作はドリュー・バリモアのプロデュースのもと、2000年代に大ヒットを記録した『チャーリーズ・エンジェル』2作品と地続きとした世界観をスタッフ&キャストを一新して再映画化。
・人気女優をキャスティングした前作に対して、本作は『トワイライト』シリーズによるスター女優のクリステン・スチュワート、『アラジン』のジャスミン役でブレイク中のナオミ・スコット、イギリスの新星エラ・バリンスカによるネクスト・ブレイクを意識してた配役が特徴的である。

②エリザベス・バンクス
・本作の監督・脚本・出演を兼務するエリザベス・バンクスは、1974年生まれのバイプレーヤー女優。サム・ライミ版『スパイダーマン』や『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』などの端役からチャンスを掴み、オリバー・ストーン監督の『ブッシュ』(2008)ではブッシュ大統領の妻、ローラ・ブッシュを演じている。
・2012年にはバンクスが出演した2つのシリーズにより、彼女のキャリアが好転。1つ目はジェニファー・ローレンス主演の『ハンガーゲーム』シリーズ4作。2つ目は、アナ・ケンドリック主演の『ピッチ・パーフェクト』シリーズ3作。『ピッチ~』ではプロデューサーとして名を連ね、第2作で監督業に進出。同作品の成功を受けたバンクスの監督第2作が、超大作の本作となるが、その力量はベテラン監督に劣らぬ内容となっている。

②結び…本作の見処は?
◎: 歴代エンジェルのフォト出演や、エンディング各界のトップ人材がカメオ出演。解説サイトで復習して確認したい。
○: アクション・コメディの前作から一転して『ミッション・インポッシブル』のようなスパイ・アクションに作風を転向も、アクション・シーンは前作以上で、見どころも多い。
○: 新エンジェル3人のキャラクターはバラエティーに富み、美貌ぶりは前シリーズのキャスト以上。
▲: コメディ要素が薄まり、前作のノリは期待出来ない。
▲: キャメロン・ディアスを配した前エンジェルに比べると俳優のランク・ダウンは否めない。クリステン・スチュワートの人気全盛期に制作されていたら、もっとヒット出来たはず。

〈リメイク作品の判定〉リメイク ○
演出    : リメイク ○
配役    : オリジナル ○
特殊効果  : リメイク○
ストーリー : リメイク○

好き嫌いによるであろうが、リメイク作品のほうが作品バランスが良く、面白かった。本作は黒字化出来ているので、続編を期待!(ギャラ高騰で無理かな?)
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