まーしー

チャーリーズ・エンジェルのまーしーのレビュー・感想・評価

チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)
3.0
横領犯ジョニーがハニートラップに引っかかり、身柄を確保されるシーンから始まる本作。
人々を脳障害に陥れるエネルギー源「カリスト」を巡る攻防を描いたコメディ・アクション。

女性4人が主役なだけあって、全体的に華やかな印象。
テンポよく進行するうえ、機知に富んだセリフにニヤリとしたくなる。
黒幕が誰かを巡って二転三転するストーリーも、ありきたりながら緊張感をもたらしている。
また、主役4人の1人、指示役の女性が本作の監督と知って驚き。
その彼女が劇中で「40歳オーバーの独身女性」と自虐するあたり、作品全体に漂うユーモアを想像できるだろう。

とは言え、単なるコメディで終わっていない。女性中心の物語ながらもアクションは比較的しっかり描かれている。
複数の男性たちを倒していくエンジェルたちの活躍には、清々しさを覚えた。

強いてマイナス点を挙げるとすれば、キャメロン・ディアスたちが演じた前シリーズほど、ヒロインたちがキャラ立ちしていなかったところ。
クリステン・スチュワート以外のキャストを知らなかったこともあるが、どこか物足りなさを感じた。

全体的には、『007』のような、王道の女性版スパイ映画といったところ。
可もなく不可もなく、エンタメ重視の作品に仕上がっていると思った。


以下、ネタバレ。
序盤で早々に捕まったジョニーのその後について。
物語の進行とともに再登場するが、エンジェルたちに勝ち目がないと見るや、あっさり逃亡。突然のジョニーの退場劇に、淋しさが込み上げてきた。