『意味を帯びたチャーリーズ・エンジェル』
過去二作と比べ、現代版にアップデートされた本作「チャーリーズ・エンジェル」
バカさ加減も激減、キャラクター毎のバックグラウンドも個性も見えやすくなり、フェミニズム映画としても、よく出来た作品。
三者三様の魅力がしっかり出ており、また三者とも非常に美しい。
クリステン・スチュワート演じるサビーナは美貌を使って悩殺する変装のプロ。エラ・バリンスカ演じるジェーンは身のこなしが華麗な戦闘のプロ。
そして、重要なのがナオミ・スコット演じるエレーナ。ハッキングやプログラミングのプロであり、元々チャーリーズ・エンジェルのメンバーではない。
女性自らの力で道を切り開き、チャーリーズ・エンジェルのメンバーからも徐々に認められる姿はなんとも現代的で爽快である。
作風は違えど、女性が自らの力に自信をもっていく過程は「紙の月」に似たものを感じる。
前作で見られたどんでん返し展開も無理がなく、カメオ出演等もありながら、見事に現代版にアップデートしたエリザベス・バンクス。見事である。