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イングリッド ネットストーカーの女のRのレビュー・感想・評価

3.8
このコミュニティーの一員になってみたい。けれども、雰囲気を初めて知った自分は都会に圧倒されているような田舎者で、そのノリや文法がつかめずに怖気づいている。だからストーカーのように、ただただその人たちの振る舞いを観察してデータ集めしたり、仲間の価値観をコピーしたりすることから始める。その積極的な姿自体、滑稽で痛々しくて自意識過剰になってしまうし、そのことも周縁にいる自分だからこそ知っている。z世代のsns病が誇張されて描かれていたことは確かだけれども、クールな人々の集まりに参加する障壁と、それでも仲間になりたいという濁った欲望をうまく描いている作品だと思った。
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