ドロシー

さよなら、僕のマンハッタンのドロシーのレビュー・感想・評価

3.1
ウッディアレンの曾孫あたりが作った感じか。

「500日のサマー」は結構好きだけど「ギフテッド」はしばらく観て好きじゃなくてしんどくなって止めたんだ。今作はこの2作のちょうど中間辺りに位置する感じ。

本作、ニューヨークの街並みと、S&Gやボブ・ディラン、ルーリードら60年代〜70年代にかけての名曲のお陰で、すっかりオシャレな青春映画に見えてしまうが、中身、ゲス過ぎw これフランスやったらドロンドロンのグッチョグチョで精子ってやっぱりあんまり美味しくはないよねって後味になってるよ。
んなこたーまーいいのだが。
精子出てこないし。
終盤、主人公のトーマスとアパートの隣人W.Fておっちゃんが昼間のバーみたいなところで話するシーン。おっちゃんがなんかすごく重要なことを打ち明けているんだけど、違うこと考えてて全然頭に入って来なかったwwでも、違うこと考えてなくてもちょっと何言ってるか分からないっすって説明な気がして笑えた。
おっちゃん何言ってるかよく分からなかったけど、なんとなくお察しして、で、今作誰が一番可哀相なんだろぉって考えてて、母ちゃん可哀相や!って思ったんだけど、その後の展開、母ちゃん全然可哀相くないわ!一番可哀相なんは"逃げなかった方"の父ちゃんや!

自分の人生は平凡で退屈だと感じるトーマスが、ひょんな事から刺激的な体験をすることになり、ひと皮もふた皮も剥けまくって、なんか人生2ステージくらい上がってコイツ神輿担いでんなってめでたい感じで終わってたけど、別に神輿担いでいいから(そんなガッツリ後悔とかしなくていいから)、ラストは作風からズレない程度に、にわかにでいいのでちょい倫理的な面があっても良かったな〜。でないと浮かばれない人いるから。
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