14歳の陽は入院中に優しく接してくれた看護師の弥生に特別な感情を持つ。
しかしいつの間にか弥生は病院を辞めていた。
一年後、弥生と再会することに。
彼女は変わり果てた姿に。
家庭に恵まれない陽が一時だが優しくしてくれた弥生に恋心を持つ。
家庭環境が最悪な少女にとってかけがえのない存在になっていく。
体を売って生計を立てている弥生、過去も現在も彼女にとって幸せとは遠い事ばかりだった。
自分の身を落としていく弥生が痛々しい。
母親の恋人に酷い仕打ちをされる陽。
その事実を知っていて何もせず陽を責める母親。
陽は性別、年齢関係なく弥生を求め惹き込まれていく。
セクシャルマイノリティの話だが、傷つき辛い毎日を送る2人の痛々しい姿が描かれている。
幼いながらも弥生を求め、彼女のために捨て身になる様な事までする陽。
観ていて苦しくなる。
印象的なのは看護師の弥生が慕ってくれる陽に「こんな私でも好きと言ってくれてありがとう」と言い涙を流すシーン。
切ない。
井樫彩監督作品