一目惚れというか、ビビビというか、会った瞬間に特別なものを感じる相手が人生の中でごくたま〜にいる。この動物的な本能を私はかなり信じている。
幸せで円満な恋になるならないというのはその後の理性的な話であって、本能は、ぴったりとくる遺伝子を探しているのだと思う。
そんな風に思えるくらいの圧倒的な恋は、何年たっても忘れるはずがない。だからこの映画は面白かった。
理性と本能が戦う葛藤が男女双方にあり、それがよく描かれていた。
聡明な母も、理想的な妻も良かった。
邦題の副題の「もしも〜」というテーマで想像するのもまた切ない。もしも2人が待ち合わせで会えていても、幸せかどうかは分からない。
それでもこういう一生ものの「もしも」って、あるよね。
不穏な音楽も、私としては良かった。