Nちゃん

3つの心 あのときもしも/ラブ・トライアングル 秘密のNちゃんのレビュー・感想・評価

3.4
マルクはパリで税理士をしている実直な独身男。
出張で訪れたリヨンでパリ行きの最終列車に乗り遅れ、シルヴィという物静かな女性と知り合う。
二人は夜通し街を歩きながらおしゃべりを楽しむ。
互いの名前も連絡先も告げないまま、駅に見送りに来たシルヴィにマルクは、金曜7時パリのチュイルリー公園で待っているから、と言葉を投げた。
ところが当日、ほんの少しのすれ違いで会えなかった二人。
傷ついたシルヴィは同棲中の恋人とアメリカへ旅立ち、数か月後、いまだシルヴィを忘れられないマルクは再びリヨンを訪れる。
マルクがそこで出会ったのはシルヴィの妹ソフィーだった、、


いやいや、シルヴィ公園でもうちょっと待てよ!18:05で諦めて帰るなんて早すぎだよ!5分しか待ってないじゃん!
時間に遅れるとかの話じゃないし、もう何分か待てば普通に出会えてた話で、ここで待ってれば誰も損しないハッピーエンドだったじゃん。
でも待てなかったシルヴィはリオンに帰り、マルクはシルヴィの妹ソフィーと恋に落ち結婚し子供を授かる。
結婚式のときにあの夜以来の再会をし、マルクとシルヴィーはお互いの熱を確かめるも、姉妹でもあり親友でもある二人にバレてしまい、そのまま帰らぬ人に。(もともとマルクは心臓の病気だった)

マルクの立場が危うくなったときに流れる不穏そうな音楽が、映画「ロブスター」を思い出させたなあ。あそこまで重厚感のある不穏さではなかったが。
でもあの音楽が逆にこれから起こる最悪のことを想定させて良かったのでは?

誰が悪いとかあの時ああすればとか思ってしまいがちだけど、こればっかりはどうしようもない。
だが、たった1日仕事を見てもらってご飯に行っただけで相手に惹かれ、今まで交際していた彼氏を振るくらいマルクが魅力的な人だとは思えないなあ。
ただの女チャラい。

一番の問題児が後のゴダゴダを残して自分だけに死んでいくなんて本当に都合がいいよな。
Nちゃん

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