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夏の娘たち~ひめごと~のobatのレビュー・感想・評価

夏の娘たち~ひめごと~(2017年製作の映画)
4.8
堀禎一特集(3回目観賞)
天竜区の後だとまた違う印象。不思議な人達や理解できていないシーンもまだ沢山あるけれど、それがかえって現実的に思える。またいつか。

9:30のヴェーラの踊り場からの夏の終わりの空。ずっとこの場所でこの特集をやっていたらいいのにと思うくらい幸せな時間でした。


2019.8.17 ポレポレ(4回目)
2年経ってここに戻ってきてくれたことがこんなにも嬉しくて、でも今もまだ悲しい。
葬儀の後のみんなが集まってくるシーンででは、出演者の誰かが当時ツイートに「似ている」とアップしていた最終日のポレポレ前での写真を思い出して、ストーリーと現実がごっちゃになって大泣き。本来は泣くようなシーンではなくむしろ、みんなが昔のことを思い出して色々なことが繋がるとっても素晴らしい展開なのに。きっと嬉しいのと寂しいのと懐かしいのと全部一緒の涙だったのかもしれない。
昨年のヴェーラでの天竜区が頭に残っているので、この世界観に今はもう抵抗がない。逆にリアルで情緒や美しさすら感じられるほど。
天竜区で監督が一瞬映っていたので、この作品でも画面のどこかにいるような気持ちになったりした。

上映後のトークショーも良かった。2年も経ったからみんな笑顔で話していて、楽しくて切ない時間だった。私は笑いながら涙を拭いていた。
松浦祐也の最後の電話の思い出も、後から振り返ると映画の中の1シーンのように刻まれた。

この作品はここ3年は、タイトルのごとく夏にどこかで上々してくれてその夏の大切な思い出になっている。来年の夏にもまた逢えますように。
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