ドナルドダックが好きである。かわいいのである。
パークで会えるドナルドのお尻には、チケット代の8割が詰まっていると思う。
一方、アニメでの彼は不器用で、不寛容(おこりんぼ)で、そして不運だ。この3不が不憫さとなって、共感できるし愛らしい。だからこそ、あのファルセットのネズ公以上に主役の短編アニメがたくさん作られている。
よく映画などで、あるアクションが次のアクションのきっかけとなって次々と小気味よく連鎖していく様を「ピタゴラスイッチみたい」と評するクリシェがあるけれど、遡ること数十年、1941年のこの7分間の作品で既にそれは実現されている。
ワッフルづくりの材料をひとつ間違えちゃったために、最終的には家が割れる。そんなドナルドに報いるため、今後「ピタゴラスイッチみたい」は「ドナルドのお料理みたい」と言い換えていくべきだろう。