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ロキシーの2049のレビュー・感想・評価

ロキシー(2016年製作の映画)
3.3
ゾーイ・クラヴィッツ、エミール・ハーシュ主演のクライムドラマ。
個人的にエミール・ハーシュには思い入れがあり好きな俳優だが地味な作品への出演ばかり…

冒頭のヌルいクラッシュシーンと煩い音楽で少々期待を削がれつつも、主演二人の魅力で十分観ていられるだけの楽しさはある。
中盤までは安っぽいメロドラマのような展開がダラダラ続く。行くあてがなく田舎に流れてきた訳ありの女、都会から田舎に戻ってきた訳ありな男、バーには粗暴な男達…といった定番の要素が詰まっている。
物語は中盤から徐々に不穏さが増していき、突如強大な暴力が吹き荒れ物語は一気に加速する。このシーンで観客に衝撃を与えるために中盤までのシークエンスは抑えに抑えた展開、演出になっていたのだろう。

ロキシーがヴィンセントの暴力性を指摘するシーンがあるが、全くストーリーの文脈にセリフが合っておらず混乱する。ラストシーンは、彼らは全員耳栓でもしてたの?普通一発目の銃声で気づくと思うが…ラストは一番の見せ場なんだからもう少しブラッシュアップしてノイズを感じさせないよう工夫して欲しかった。
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