サトタカ

テリー・ギリアムのドン・キホーテのサトタカのレビュー・感想・評価

3.6
虚構と現実、生命力あふれる若者と余命少なく認知入っていそうな老人、富と貧困、主人と娼婦といったコントラストが煌びやかなファッション、美術に彩られる、夢のような映画でした。
昔のサントリー・ローヤルのCMで、アルチュール・ランボーを扱ったものがあったが、なんとなくそれを思い出した。砂漠の中天使や火を吹く大道芸人、異国情緒あふれるBGM…。
世知辛く苦しいことばかりの現実より、忘却と狂気の世界に足を踏み出した方がなんぼかマシなんじゃ?そんな気になる一本でした。

わざとなんだろうけど、あのオルガ・キュリレンコがあんまり魅力的に見えないところが面白い。怪しいジプシー役のオスカル・ハエナダ?がちょっとかっこよかった。
サトタカ

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