ドン・キホーテの物語を使ったテリー・ギリアムの自分語り
オープニングに字幕で表示されるように、この映画は頓挫に次ぐ頓挫で、完成までに30年もかかってしまった。
その頓挫の様子の一部は映画にもなっている「ロスト・イン・ラ・マンチャ」。
その時のギリアムはドン・キホーテと自分を重ね合わせて撮っているようにみえたし、現にドン・キホーテは自分自身だとも語っていた。
30年前までギリアムはドン・キホーテだった・・・しかし30年もドン・キホーテに振り回された結果、ギリアムはサンチョになってしまった。
自分をドン・キホーテだと信じて疑わなかった頃に、撮れていたらなー。これはこれでおもしろいけど、ストレートにドン・キホーテを撮っていたらどうなっていたのか?気になり過ぎる!!
お笑いの賞レースなんかでよく言われる「あの時にとらせてあげたかった・・・」そんな気持ちになったなー