ナミモト

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のナミモトのレビュー・感想・評価

3.9
控えめに言っても、サイコーでした笑
ヴィラン好きにはたまらない一作です!
前作は見ていないのですが、前作見ていなくとも十分に楽しい!

冒頭のこの編成で行くかと思いきやのフェイントとか…大好きです。
そして、ハーレイ・クイン推し。ハーレイのド天然パンクっぷり、でもめちゃくちゃ強い、のも相変わらず快感。ハーレイ・クインの華麗なる…は見てましたが、あの時のキャラも引き継ぎつつ、本作はちょっと変えている、自分の信念に従って行動する要素が強まっていて、殺る時には躊躇なく「殺る」潔さが良かったです笑。いつまでも、ジョーカーに捨てられて可哀想な私ではないわけです。紅いドレス最高です。もう、ジョーカーだろうが誰であろうが、男の陰で籠の中の鳥のように生かされるのなんてまっぴらゴメンで、私の考えと反するなら即殺っちゃうよ、なんです。
あと、託された槍…笑。よくわかんないけど、ハーレイなりのこだわりで、ラストまで大事そうに、うれしそうに持って、突然ひらめいて使っちゃうあたりも、大好きです…笑。

善悪ものは、ダークナイトあたりから白黒つけられない流れが続いてきているのかな、と思うのですが、個人的にはこの流れは大歓迎で、行き過ぎた正義が悪と転じうることは本作でもピカピカ便器の彼が体現していましたね。ちょっとBOYSのホームランダーっぽいというか。
あと、権力側についた女性が必ずしも女性たち(もしくは黒人)の味方ではない、という点ですとか。
そもそも、決死部隊である以前に、悪役とされた彼らが何に対抗する為に悪役となったのか、その信念というか、相手を攻撃するモチベーションはなんなのか?なんです。そして、真の強さはヒーローだからとか、悪役だからとかではなく、最も個人的な事情を抱えた者がいざという時に発揮する強さ、かもしれないのです。個人的な事情とは、孤独の寂しさかもしれない、愛する人に去られた寂しさかもしれない、克服すべき対象トラウマへの抗いなのかもしれない。モブ達もバンバン死んでいきますが…(元は市民だよ!とツッコミたくなりますが)笑。
本作のラストに向けて、生き残る人たちは、信念に突き動かされているというか、善悪の彼岸に向かっているというか、この点がとても胸に響く作品でした。
いま見たい作品、公開続いているのですが…久々に映画館でスカッとできました。
ナミモト

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