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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のpenのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ジェームズ・ガン監督はこちらの心を掴ませるキャラクターの立たせ方を明らかに心得ているとしか思えなかった。新参および前作から続投してる登場人物、ほぼ全員が映画の中で個々人の心の強さと弱さを明かしている。
最初は笑える弱点(鼠が苦手とか)や、覚えやすい個性(逆に鼠と仲良し等)も、それらはキャラクターの背景と深く結び付いているんだと後々明らかになっていく。

そのようなキャラクター達の強さ・弱さが描かれながら「これだけは絶対に許されないし、許さない」と思っている信念が共通する者同士が集まり、巨大な怪獣に立ち向かっていく姿はまさにヒーローでカッコいい。たとえ背景がバラバラであってもそうやって集結することは出来ると感じさせる。
と同時に、どれだけ犯罪を犯したり独裁的なことをしていたとしても、圧倒的な絶望の前には背中を向けて逃げ出したり、諦めて何もしなくなる人もいることが描かれる。それが終盤の人々を救う為に任務完了を拒否するブラッド・スポート達に繋がってくと考えると、上手い構成だなと。

死亡していく人たちを見ると前作の立場どうなんだよと色々言いたくなるけど、忘れないでいたい。
あとタイカ・ワイティティ監督って名役者だ。
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