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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のAKのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ポスト冷戦の世界の夜警たらんとしたアメリカの外交政策の汚れた手。それを知りながらも国に仕える「ピース・メイカー」を、WWEの英雄であり象徴のジョン・シナに演じさせる百億点のキャスティング。これはレスナーでもレインズでも、ロックでさえ不可能だった。

最後の集合ショットに白人男性たるシナはいない。黒人男性、移民貧困者、希少生物、フェミニズムを背負うことになったハーレイ。これが意味するものは明らかだ。しかし、最後のショットでシナが生きていることがわかる。批評性も完璧。

そして、ちゃんと現在の、バイデンの、「関与の失敗、撤退の無責任」の米軍の比喩になっているところが上手すぎる。トランプ負けるの知りながら脚本書いたのかよ、ってくらい。ラストのウィーゼルの不気味さは、今のアフガニスタンの不気味さだよね。いやー上手い。
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