映画好きの柴犬

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結の映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

4.3
こういうのが見たかった!

 アマンダ・ウォラー(ヴィオラ・デイヴィス)に集められた悪人どもが、減刑と引き換えに謎の「スターフィッシュ計画」の壊滅に駆り出される、DCEUヒーローアクション。

 冒頭からテンポいい展開でバンバン人が死ぬ。これだよこれ!と思わず膝を打ちたくなる。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を遥かに凌駕するノリの良さで、ジェームズ・ガン監督最高傑作間違いなしの快作。

 デヴィッド・エアー版「スーサイド・スクワッド」も決して嫌いじゃないけど、悪人と言いながら案外みんないい人っていうモヤモヤが拭いきれなかった。本作はそこをしっかりと押さえて、みんな人の命をなんとも思わないイカれたヤロウどもだっていうのをしっかり描いた上で、悪党なりの美学やポリシーを描くというバランスがいい。

 ストーリーはシンプルだけど、重要人物かと思ってた人がすぐに死んだりとか、いい感じで予想を裏切ってくれる。アクション演出もバラエティに富んでいて、特に、ブラッドスポートとピースメイカーが殺人の腕を競うところと、ハーレイ・クインが花びらを散らしながらジョン・ウィック並みのアクションを見せるところが最高。