たけちゃん

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.8
ねずみは世界の底辺……


ジェームズ・ガン監督 2021年製作
主演イドリス・エルバ、マーゴット・ロビー


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、9月6日はイドリス・エルバの誕生日。ということで、ここまで引っ張ってきた「ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結」をレビューしま~す(^-^)/


と、その前に……
【イドリス・エルバ】
1972年9月6日、イギリスのロンドンで生まれる。今日で49歳って、思ってた以上に若い!僕と同世代だと思っていたから、びっくり( °_° )

家が貧しくて学校に通えず、働きながら演劇を学んだ苦労人。今でこそ多数のヒット作がありますが、下積みも長かったよねぇ……。
僕がイドリス・エルバを名前で知るのはここ10年の話ですもんね。「マイティ・ソー」でヘイムダル役で出ていましたが、役名は知っていても、イドリス・エルバは知らなかった……😅。その後も「プロメテウス」や「ゴーストライダー2」なんかにも出ていたようだけど、後でイドリスと知ったもんね。
僕の中での役者イドリス・エルバのスタートは「パシフィック・リム」のスタッカー司令官かな?🤔。かなり好きな役で名前を覚えたと思います。
その後は「スタートレックBEYOND」のクラールや、「ダークタワー」のガンスリンガー、「ワイスピ スーパーコンボ」のブリクストンと好きな役が次々生まれました。
その到達点が今日の新スースクですよね~。
もう、サイコーでした( ˘ ˘ )ウンウン
ということで、レビューに行きましょう!







さて、映画です。
まずは、初日の感想から(笑)

観てきました~\(^o^)/
初日朝イチで字幕版を鑑賞しましたが、これはどうしてもオカワリしたいぞ!と、次に息子を誘って4DX2D吹替版も観てきましたよ。あんまり映画好きではない息子が、最近、結構付き合います。今年はモンハンやゴジコンに続き3作目。面白かったようだし、「これ、ガーディアンズの監督だよ」と教えると、「やっぱり?なんか似てると思った」って返事。なかなか見る目がある!よし、僕の老後に備え、何とか映画好きにしようっと。

……なんて、テンション高く、アホな感想を書いていましたが、落ち着いた今となっても変わらずです。ほんと、大好き!
書きたいことがいっぱいあるんですが、どうしてもネタバレになるんで、おなじみの音ネタに絡めて、ネタバレレビューしますね!









では、ここからは音ネタ💩ウンチクンです!
ネタバレゴメンm(_ _)m

今作の監督はジェームズ・ガンですからね、音楽が良いのは間違いないです。撮り方もGotG同様、音楽を流しながらの撮影。演者のノリが曲にピタッとハマります!

まず、今作の音楽担当はジョン・マーフィ。
ガイ・リッチー監督の「ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」、ダニー・ボイル監督の「28日後…」やマシュー・ヴォーン監督の「キック・アス」、最近なら「マイアミ・バイス」などで名前を見ることが出来ますが、今作の仕事が過去一で最高なんじゃないかなぁ。
あのギターでベベベベベン、ベベベベベンと鳴る「So This is The Famous Suicide Squad」とかたまらないです!そして、この曲に合わせてサバントらメンバーが倉庫前を歩いてくるシーンのカッコ良さね。クゥ~、痺れました( •̀ω•́ )و✧


オープニング、1番最初に登場するのはサバント。演じるのはジェームズ・ガン監督お馴染みのマイケル・ルーカー。今作も最高でした😭👏✨
登場シーンで流れているのは、ジョニー・キャッシュの「Folsom Prison Blues」です。ジョニー・キャッシュについてはホアキン・フェニックス主演の「ウォーク・ザ・ライン」のレビューを見て欲しいのですが、ジョニーは若い頃から刑務所での慰問コンサートを継続して行っており、1968年にフォルサム刑務所で行ったライブはアルバム化され122週もランクインする大ヒットとなりました!
この曲に合わせて刑務所に収監中のサバントがキメキメで出てくることが、もうセンス抜群ですし、主人公の如く登場するのに、即ご退場とは……。水たまりを効果的に使った映像とか見事で、ジェームズ・ガン監督の術に既にハマっています!


リッグ・フラッグやアマンダ・ウォーラーは前作同様のキャストで出てきますが、雰囲気は断然今作の方が良いです。前作のレビューで書いたアマンダ・ウォーラーに不足した悪魔感、今回はビシビシ出ていましたよね。
フラッグも筋肉感が増して、ナヨナヨ無し‼️
文句なしです( •̀ω•́ )و✧

そして、出てくるスクワッドメンバー
キャプテン・ブーメラン
モンガル
ジャベリン
T.D.K.
ブラックガード
ウィーゼル
そして、ハーレイ・クイン

実はこのチーム1は、まさかの使い捨てメンバーだったとは……。フラッグもいたし、予想もしなかったよねぇ。笑ったなぁ。
あと、T.D.K.の吹替版「手(T)で(D)こ(K)うげき」って訳は、天才!って思いましたよ( ˘ ˘ )ウンウン

この攻撃場面で流れているのは「People Who Died」という曲で、歌はパンクバンドのThe Jim Carroll Bandです。1980年に発表された1stアルバムの収録曲。このジム・キャロルはレオナルド・ディカプリオ主演で映画化された「バスケットボール・ダイアリーズ」の原作「マンハッタン少年日記」の作者なんですよね。というか、彼の日記が元になっていて、その境遇が知られますよね。


そして、出てくる「The Suicide Squad」の文字。これはかっこよすぎます!


3日前に戻って……
ブラッドスポート役のイドリス・エルバがスースクに誘われる場面。ウィル・スミスのデッドショット同様、娘絡みでの勧誘だけど、その様子が真逆で笑えます。デッドショットは娘にデレデレで良い人過ぎましたからね。

ここで流れている曲は「Sucker's Prayer」という曲で、演奏はザ・ディセンバリスツ。残念ながら全く知らないバンド。カントリー・ロック系は疎いです。2018年に発表されたアルバム「I'll Be Your Girl」に収録されていますが、切なくて実に良い曲なんだよなぁ。この場面のブラッドスポートにはピッタリハマります!


フラッグが、ソル・ソリアに助けられ、ハーレイ・クインは大統領に気に入られるというシーンで流れているのは「Whistle For The Choir」、演奏はザ・フラテリス。これも知らないバンドでした。でも、ここの大統領との場面もアホアホでいいですよね~。


フラッグを救助するために基地に潜入する場面で流れるのは、アメリカのプログレバンド、カンサスによる「Point of Know Return (邦題:帰らざる航海)」。高校時代、プログレにどっぷりとハマっていて、イギリスのみならずアメリカのプログレバンドも聴いていました。その雄がこのカンサス。特に、1977年発表のアルバム「暗黒への曳航」は大ヒットしたんです。そのリードトラックがこの曲です。僕もカンサス大好きなんですが、その中でも筆頭ですね。映画で流れてテンション上がっちゃいました⤴︎⤴


ラットキャッチャー2が過去の話をする場面をバスの窓に映すってのも天才的。そのおかげで、シーンが全くだれ無い。やっぱりジェームズ・ガンは天才👏
"ネズミは世界の底辺"ってセリフ、ジェームズ・ガンのねずみ王国への皮肉と思うのは穿ちすぎかな?


塔に潜入するためにマッド・サイエンティストのシンカーと接触するためにクラブに行くメンバー。そこで流れていた曲が「Can't Sleep」、演奏はK. Flay。この場面、メンバー、楽しそうでしたね~。お母さんと踊るポルカドットは笑う😄
K. Flayはグラミー賞にもノミネートされたことがあるんですが、知らなかった。さっきから知らない人ばかりね( ¯−¯ )フッ


チームが発見されて逃亡するシーンで流れているのは「Quem Tem Joga」、これは知らなくても当然かなぁ。ブラジルのラッパーのようです。曲はかっこよいね。


そして、来ます!
ハーレイ史上最高の戦闘場面。牢獄からの逃亡。天井から吊るされるシーンでの鍵開けとか、マーゴット・ロビー、スゴすぎ。
ここで流れているのは「Sing, Sing, Sing」で有名なスウィングの帝王ルイ・プリマによる「Just a Gigolo」。この曲のセレクトも天才的。
この曲に合わせて、ハーレイ・クインが花びらの舞う中戦闘する演出は凄すぎ。ハーレイにはこのように見えていたのかな?と思わせますよね。イッちゃってます!


雨の中、ヨトゥンヘイムへの侵入場面。
ここで使われるのはピクシーズの「Hey」でした。ピクシーズ詳しくないので、別なアーティストと間違えていました😭
戦闘前にリンゴ🍎かじるハーレイが可愛い😆

この後、最高のリッグ・フラッグと最悪のピースメイカーが描かれます!
ほんと、最悪なピカピカ便座野郎!


8分前に戻り…
キングシャークがクリオネのような魚と心を通わせ……てなかった~😩
ここで流れるのは、ジョン・マーフィが書いた「Kingshark & Clylax」という曲。このラララ~ラ~ラララ~って曲も耳に残るよねぇ。
キングシャークはグルート枠なんだなぁ。


そして、ラットキャッチャー2とねずみたちが活躍する場面、そして、タイカ・ワイティティ監督がお父さん役で登場する場面で流れるのもジョン・マーフィ作の「Ratism」。最高にセンチメンタル。ちょっと「シザーハンズ」入ってました(ˆωˆ )フフフ…


「Rain」の演奏はGrandson &ジェシー・レイエズ。本名をジョーダン・ベンジャミンというGrandsonは最近お気に入りのラッパーです。この曲はこの映画のための書き下ろし。


さぁ、エンドロール
まずは「So Busted」、演奏はCulture Abuse。
アメリカのパンクバンドで、この曲は2017年に発表されました。

そして、「Oh, No!!!」、これもGrandsonとヴィック・メンサ、Masked Wolfの共作。ほんと、Grandsonはカッコイイなぁ!



ってな感じで、ジェームズ・ガン監督作の映画はサウンドトラックもほんとおすすめで、僕はしばらくヘビロテしていましたよ。

映画の面白さは文句なしでしたし、「フリーガイ」といい新スースクといい、良作揃いで嬉しい夏でしたが、本日「シャン・チー」を観て、今年度の第一位が更新されました(/∀≦\)てへっ♪♪