セサミオイル

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のセサミオイルのレビュー・感想・評価

3.9
前作はなんじゃらほいって感じでしたが、
今回ジェームズガン監督と聞けばやっぱりうずうずしてきますよね。復帰作という事もあってか弱者への目配せが多分に効いていて優しくて愛のある作品だったと思います。
虐げられる者への愛。虐げられる者とはネズミであったりもするし、B級・Z級映画への愛だったりもするし、コミックに登場していたであろう雑魚キャラへの愛だったり、監督の特徴の一つでもある古き良き音楽への愛であったり。そういうのを全方位的に感じました。

冒頭カッコよく決まってからは中盤まで話の進みがややモッサリとしていたけど、中盤から最後まではずっと面白カッコ良かった。そのきっかけとなるシーンもとっても良かったしそれ以降も目が離せないアクションの連続でした。
細かなギャグの打率も上がってきます。

映画そのものとして換えの効かないカラーがあります。莫大な製作費を掛けて作った低予算映画オマージュなんて他では中々見つからないでしょ。
元ネタ分かってなくてもなんとなく感じで分かるかなと思います。
人体破壊描写以外はかわいくポップな描写も多くて楽しめました。
全編IMAX仕様だったみたいで大画面大音量で観たかった。
もう一度観たいですね。
友人とワーワー言いながら観るとよいと思います!