すごく面白かった。
続編というよりも、印象としては所謂「リブート」に近い。監督のジェームス・ガンが自分のやりたいように自由に作り直した感じである。
「桁外れ」という手垢に塗れた言葉があるが、前作の何倍というより、0の数が違う桁外れの、別次元の面白さだった。
パンクロック的にバーストする無茶ノリと、サイケなハデハデアートはどこかタランティーノを思わせる「なんじゃこりゃ感」満載。
ハーレクインがキルビルに重なって見えるし、爆発的な暴走はワイスピ並み。
コミカルなおバカムービーぶりも衒いがありまくりで清々しい。
もうなんと言うか”大盛デラックスのリ弁”みたいな、安っぽい美味しさ満載のアメリカン・エンタメムービーの極致である。
まともに観ていないジェームス・ガン監督のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーシリーズをちゃんと観てみようかという気持ちが湧いて来てしまった。(80’sヒット満載のサントラCDだけは1、2共に持っているけど…)
マーゴット・ロビーのハーレクインもパワーアップしていて素晴らしい。が、その風采は半ケツでバットを振り回す前作の方がポップアートとしては優れていたような気がする。
ただ…
毎日のように実際の戦争をニュースで見せられる昨今、人体が激しく損傷する暴力的でグロテスクな戦闘シーンは、ちょっと閉口してしまうけれど…
やはりこのシリーズはそのあたりをマイルドにすると白けてしまうのだろうか…
昔、『北斗の拳』のアニメ化にあたって北斗神拳での惨殺シーンのシルエット化や赤い血を描かないことに賛否両論あったことを思い出した。
ともあれ、次回作を楽しみに待ちたい。
マーゴット・ロビーの続投を強く希望。