汽笛の音で目を覚ます

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結の汽笛の音で目を覚ますのレビュー・感想・評価

4.9
好きすぎて劇場で2回(4DとIMAX)、配信でももう1回見た。ラストスパートの駆け抜け方だけで言えば、いちばん好きかもしれない。ただ初っ端から色々と過激なので、人に勧めるのにはちょっと躊躇する作品であることも確か。

とはいえ、映像の迫力、ストーリーのオリジナリティ、DCコミックスの理解度、BGMの使い方などは、どれをとっても最高峰。明らかにこの作品の出来こそが、何故ジェームズ・ガンが新生DCユニバースを担う存在になったかの説得力になっていると思う。

そして、今作の個人的な見どころとしては、子供や小さな生き物に対して酷いことをした人たちはどうなったか。それがこの映画の結構大事なところだと思ってる。それを踏まえてハーレイのあのセリフは、監督であるジェームズ・ガンの例の騒動に対する一つの答えになっている気がする。

あと、別にネタバレじゃないから言うけど、ウィーゼルは子供を殺していないらしい。それが分かってみると、飛行機の中でのウィーゼルの反応はまるで「俺はやってねえ!」って言ってるみたい。そういう細かい小ネタも好きで、ほんとに噛めば噛むほど味のするスルメみたいな作品。