シネマスナイパーF

バンブルビーのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

バンブルビー(2018年製作の映画)
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いけ好かないギャルへの仕返しが流石にエグすぎて割に合っていない
毎度のこと何故映画内のガキは軍の施設に容易に侵入できてしまうのか
文句はこれぐらい

悪くないとかいうレベルではない
メチャクチャいいよ


やっぱりみんなアンブリンが好きで、スピルバーグが好きで、青春映画が大好きなんだよ
お父さんが恋しくて車を整備する心を閉ざした女の子と、彼女のことが好きな映画オタクの甘いストーリー、これは味付けであり、そのバランスが贅沢
バンブルビーとの交流を通して大人になっていく主人公は、その巨大な友達のおかげで沢山のものを得て成長をするのですが、そのドラマを彩るピースそれぞれが本当に素晴らしいよね

音楽が文句なしに良くて、遊園地のシーンでボンジョビが流れた時に傑作を確信しました
Unchained Melodyは、歌詞が様々な意味を持っていく選曲
一度は弾いたカセットのミュージシャンのフレーズをああ使うというのもいい

散りばめたそれぞれのピース使い方、それはそれぞれ登場人物にも言える
メインとして登場するキャラクターみんなが印象に残る活躍をしてくれて、先述したオタクくんはラストまで勿論、まさかロンまで大活躍してくれるとは思わなんだ
誕生日プレゼントの粋な再登場、主人公が過去と向き合い文字通り飛び込んでいくクライマックス、そしてラストファイト直後の4人による非常に粋で茶目っ気たっぷりなシーンなど、この映画のほぼ全てを愛した脚本で、こっちも嬉しく楽しくなる
父親への喪失感で空いた心を、成長による母性に近い感情で乗り越えていく、という強いストーリーラインが芯を通しているからこその力のある物語でした


バンブルビーが可愛すぎるってだけで満点で、明らかにアイアンジャイアントなのですが、決して二番煎じやショボいコピーなどにはなっていない
シリーズお馴染みの派手な戦闘シーンも、前日譚なだけあってシンプルなデザインが功を奏したのか、それとも製作陣の腕が確かなのか、非常に見やすいものになっており、戦士としての記憶を取り戻したバンブルビーが体術を駆使して戦うところとかストレス無く見れて超燃えるし、それがあってこそ、先述したラストファイト後のある人物とビーとのやりとりにグッとくる
ちょい役でもオプティマスはカッコいいので安心


ファンは勿論、トランスフォーマーをあまり知らない人でも楽しめる、老若男女問わず受け入れられる素晴らしい作品!!
トマト9割フレッシュ納得!!トラヴィス・ナイト監督にはこれからも期待!