瀬口航平

籠釣瓶花街酔醒の瀬口航平のネタバレレビュー・内容・結末

籠釣瓶花街酔醒(2012年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

玉三郎さん目当てで観たけど、勘三郎さんがすごく素晴らしかった。
もちろん玉三郎さんも素晴らしい。勝手に感じたことだけど、花魁として生きることの苦しさとか厳しさとかそんなとこも見えた。一人だけ格が違う存在に見えた。抱えているものの深さ。

勘三郎さんの演技の幅の広さ。軽妙なところから、悲しみ、怒り狂うところまで非常に上手い。最後、なんてことをしてしまったんだ、、という自分のしてしまったことの大きさに打ちひしがれるところまで見事。剣で斬りつけるときの表現が日本画で描かれるような感じの斬り方で面白かった。おお〜ってなった。

勘三郎さんも玉三郎さんも、演技がきめ細かい。本当に細部に至るとこまで捉えて演じてるように見える。使い古された言葉だけど、神は細部に宿るのだなあ。

生で歌舞伎観たことないし、映像だけど一から全部観たの初めてだった。意外と普通の芝居のように観れて面白かった。
瀬口航平

瀬口航平