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ポラロイドの消費者のレビュー・感想・評価

ポラロイド(2018年製作の映画)
2.7
・ジャンル
心霊ホラー

・あらすじ
バイト先のアンティーク店で貴重なカメラを同僚、タイラーから譲り受けた女子高生のバード
彼女がカメラで彼や同級生達などを撮影すると被写体となった者達の不審死が相次いでいく
更にバード自身も窓の反射で映り込んでいた事が判明
その後も死者が増えていく中で一行が直面したのはカメラに秘められた過去の惨劇だった…

・感想
被写体に死をもたらす呪いのカメラを描いたホラー作品
既に言及している人もいる様に話の大筋はJホラー的でさほど悪くなかった
ただそれ以上にとにかく粗が目立つ

・バードがカメラの呪いに気付くまでが早過ぎる
・バタバタ死んでいくのに肝心の死の瞬間がほぼ明瞭に描かれない(勿論ゴア描写も無し)
・カメラの悪霊が襲いかかるシーンがことごとく画面の暗さではっきりと見えないのでジャンプスケアさえ機能していない
・悪霊の特性がほぼバードの台詞で説明されてしまうのがつまらない
・バードのカメラオタクという設定がほぼ活かされていない
・どんでん返しになる訳でもなく二転三転する呪いの発端の真相
・個性に欠ける悪霊のビジュアル
…といった感じ

それに加えてバードの背景もあるある過ぎて安っぽいし青春要素も話に活きてないし…
もっと言えば登場人物達が死を目前としているとは思えないほど冷静過ぎるんだよなぁ…
それじゃ観る側もそりゃ怖くないよ…

改めて心霊モノの洋ホラーって雑だなぁ、と思った
かといって悪魔祓い系も微妙な事が多いんだけど…w
せめて「ヘレディタリー」みたいに邪悪な攻め方をして欲しい所
それが無理なら大人しくヒトコワ系や胸糞、スラッシャー、ゴア等を撮った方が無難なんじゃないかなぁと改めて

やっぱ「リング」や黒沢清作品って相当偉大なんだな…
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