高みに存在するのではなく日常に寄り添ってこその芸術、という考え方がある一方で、魂を売り渡してこその芸術という考え方もある
絵を描くこと、家族との暮らし、その間で苦悩する男の物語
カットごと、とても丁寧に撮られていてきれいな映画
美術、照明が力強く、時折挿入されるトランシジョン、登場する絵画、劇伴も素晴らしい
やや説明的要素、説得力に欠けるように思える脚本を補って余りある美しさを持った良作
舞台俳優としても活躍するベテラン、フランクランジェラのいぶし銀の演技
ウェスベントリー、サラポールソンの地味だけれどしっかりした演技
アーナオライリー、ちょっと可愛い
原題は”The Time Being”で現時点といったような意味
タイトルとしてピンとくるいい訳語がない部類の原題なのでこういった邦題になったんだろうとは思うけど…
担当者が持田香織のファンじゃないかという疑念が首をもたげ、見るものを虜にする異色のミステリー(あれ?)
以下小ネタバレあり
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