イチロヲ

女高生<スケバン>SEX暴力のイチロヲのレビュー・感想・評価

女高生<スケバン>SEX暴力(1973年製作の映画)
4.5
美貌と逞しさを兼ね備えている女会長(潤ますみ)に師事するスケバン(片桐夕子)が、次世代の総番の座を巡り、ライバル(山科ゆり)との抗争を繰り広げる。清純派の片桐夕子がズベ公路線へと転向している、日活ロマンポルノ。

片桐夕子、薊千露、原田千枝子のズベ公3人組が中心人物となり、敵対派閥を相手取った抗争劇と「OL番長」の異名をもつ会長との齟齬を展開する。キャットファイトでは「片桐夕子 VS 山科ゆり」というドリームマッチが実現している。

婚約者に対して貞淑を装っている女会長が、ズルズルと元の位置に戻されていく過程が見どころ満点。学校の不良生徒の言動が、他愛のない児戯にしか見えなくなる感覚には、激しい同調を禁じ得ない。

主人公3人組が横に並んでいるときの見た目が魅力的なため、東映のスケバンシリーズの常連メンバーとの対峙を想像すると、プロレス的なワクワク感が生じてくる(池玲子と杉本美樹には、さすがに太刀打ちできないだろうが)。
イチロヲ

イチロヲ