Yuki2Invy

黒い下着の女のYuki2Invyのレビュー・感想・評価

黒い下着の女(1982年製作の映画)
3.2
名作『赫い髪の女』を意識したよーなタイトルで、描かれるのは男と女の極めてグズグズグダグダな恋愛模様、という点でも少し似ている。ただ、今作のカップルには「横領を犯しての逃避行中」という属性が付加されており、だからそのグダグダな生き様には生の「生々しさ」とゆーよりは「空虚さ」の方がより強く描き込まれてる…と高尚なコトをそれっぽく言ってみたくもなるものの、今作は話の中身としてそんな大層なモノは描き切れておらず、言ってしまえばただ単にグダグダという感じのポンコツである。

主演の倉吉朝子は(強いて)どちらかと言えばキレイ系で、確かにそこそこ美人ではあるのだが、なんかこうオバハン臭いとゆーか古臭いとゆーか(常時アホみたいに鮮やかなルージュ、てのも今やなんかダサい)。タイトル通りにこれ見よがしに黒い下着でおっぴろげるシーンもあるものの、これも妙に全裸の絡みが多いし、白いパンツ履いてるシーンすらも黒下着よりは絶対に多い(チョイとしたタイトル詐欺)。彼女の恋敵はカワイイ系の山口千枝で、個人的にはコッチの方が顔は断然好みだが、彼女の濡れ場は1か所だけだしかなりの貧乳だしで、こちらもあんましグワッとリビドー全開!…というワケでもないのが少し残念ではある。

そして何より、これもアマプラのレンタルで観たのだけど矢っ鱈とボカシが入るシーンが多いのよね。オリジナルはそんなコトないと思うのだけど、どーいう基準でこーなっちゃうのでしょうか?その点からしても興醒めで、結論、正直あんまし楽しめなかったすね。残念。。
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