marutabatsuo

ナインイレヴン 運命を分けた日のmarutabatsuoのレビュー・感想・評価

3.8
あれから16年。オウム事件と並び、人為的事件としては人生で最も大きな衝撃を受けた出来事だった。
映画の舞台はツインタワービル北棟のエレベーター。そこに閉じ込められた男女5人の半日が描かれるのだが、起こっていることに対してどうも話の緊迫感がない。あえて小さな世界に焦点を当ててあの悲劇を浮かび上がらせるという手法のはずが、どうにもぬるいドラマになってしまっているのだ。
それでも、やはり9.11。実際の映像が差し込まれ「自分があそこにいたら」「家で待つ立場だったら」と引きずり込まれ、勇敢なレスキューたちの姿を見ていると完全に涙腺崩壊。最後はまともに画面見られないほどだった。