松長もんど

新・夕陽のガンマン/復讐の旅の松長もんどのレビュー・感想・評価

3.8
ならず者に両親を惨殺された男ビル(演:ジョン・フィリップ・ロー)の復讐劇。その行く先々で彼を助ける謎の男ライアン(演:リー・ヴァン・クリーフ)が現れるのだが─
リー・ヴァン・クリーフ主演のマカロニ・ウエスタン。

ビルとライアン2人の関係性は、まるで相容れない親子のようであり、実に男くさい。
シンプルかつ先の読める展開ではあるものの、ガンアクションや静まり返る会話劇等の力強い描写が印象的。

ビルもライアンも勿論カッコ良いのだが、個人的にお気に入りのキャラクターは、誰がなんと言おうとも敵のバートである。
彼を演じるのは、ドイツのカルト西部劇『デッドロック (1970) 』において、強烈な人物”サンシャイン”を演じたアンソニー・ドーソンだ。そんなバートとビルの決闘シーンは最高に痺れる。

因みに、邦題に”新・夕陽のガンマン”とあるが『夕陽のガンマン (1965)』『続・夕陽のガンマン (1966)』との繋がりは無い。(そもそもこの2作品自体にも関連性がない)。
しかし、本作の監督ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニは前述した2作品の脚本を執筆しており、全く無関係と言う訳では無かったりもする。

▼関連作品
『デッドロック (1970) 』
https://filmarks.com/movies/65848

『夕陽のガンマン (1965)』
https://filmarks.com/movies/35948

『続・夕陽のガンマン (1966)』
https://filmarks.com/movies/1566