〝賭けない奴は臆病なのさ〟
「ル・アーヴルの靴磨き」のアキ・カウリスマキ監督最新作。
シリア人の青年カリードは内戦が激化する故郷を追われ、生き別れた妹を捜すうちにヘルシンキに流れ着く。内戦で全てを失ったカリードにとって、妹を捜し出すことだけが唯一の望みだった。ヨーロッパ全体を悩ませる難民危機の影響か、無情にも難民申請を却下され、いわれのない差別や暴力にさらされるカリードだったが、レストランを営むビクストロムに助けられ、彼の店で働くことに。ビクストロムもまた、行き詰った過去を捨てて人生をやり直そうとしていた...。
同監督の「ル・アーヴルの靴磨き」もそうでしたが、
人間の優しさや希望を持ち続けることの大切さをひしひしと感じることができる素敵な作品でした。
この監督の持ち味でもある独特の間。
この間が絶妙で観客に訴えかける力がすごいんですよね〜
下手したらものすごく突き放した印象になりそうなのに、むしろ温かみを感じさせてくれます!
あと経営難だったレストランを一時、寿司屋にする一連のシーンがあるのですが、
ここは日本人として是非観てもらいたいです!笑
外国人が思う「スシ」感!
〝大丈夫。わさびで誤魔化せる〟は笑った!
そして、
劇中の音楽がすごく素敵ですね!
見せ方も監督の音楽好きが伝わってきました!
ジュークボックスが消えた後の演出もすごいよかった(´▽`)
以上、「希望のかなた」!
受け入れ、助け合うこと。
そして、希望を持ち、信じ抜くこと。
ユーモアの中に移民問題という現実がありますが、重くなりすぎず軽くなりすぎず
終わった後の余韻が心地よい。
素敵な映画を観ました。
オススメです!
あと、角川シネマ有楽町さん!
初めてここで鑑賞したんですが、すごく居心地いい映画館でこれまた感激((o(´∀`)o))