sally

希望のかなたのsallyのレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
4.8
灰皿の中で吸殻と同化した指輪
泥まみれのまま国境を越えて
ただ必死で生きていた
平和や平等は幻のユートピア
ツイてない日には音楽を聴いて
飲んで踊って明日を迎えよう

孤独や絶望を抱えたまたま
それでも希望と幸福はここにある

大切なものを失った者たちの再出発。

難民問題をテーマに描かれる、
希望のあるヒューマンストーリー。
音楽やシュールな笑いとのバランスがよく、
観終わったあとは心があたたかくなる。

完璧なる平和や平等は存在しない。
そして誰もが必死にもがいて生きている。

悪いことが続いたとしても、
生きていれば良いこともあるのだ。
そんな小さな幸せや希望があって
わたしたちは生きている。
誰かと助け合いながら生きることで、
希望や幸福を感じるのだ。

シュールな笑いやビビッドな色使いは
ウェス・アンダーソン、
静かに展開される群像劇スタイルは
ジム・ジャームッシュ、
この2人の監督と通じるものがあった。

絶望から希望を見つけていくストーリーは
『エリザベスタウン』を思わせた。

すべて大好きなので、どうやらわたしは
アキ・カウリスマキが好きなようだ。

わさび山盛りのお寿司は笑える…🍣
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