マッシモ

アイスブレイカー 超巨大氷山崩落のマッシモのレビュー・感想・評価

3.0
ロシア(ソ連)の船ミハイル・グロモフ号が、南極にて巨大氷山とぶつかり身動きが取れなくなってしまい、乗組員達が協力して脱出するまでを描いた一本。

作品判断の助けになるように先に書いておくが、乗組員同士でカニバル始めたりするサスペンスやホラーじゃないし、タイタニック宜しくのパニックモノでもありません。船員達の間に起こる軋轢や対立を描いたヒューマンドラマです。

【キャスト】
ペドロフ: ピョートル・フヨドロフ
セブチェンコ: セルゲイ・パスケパリス

監督は、ニコライ・ホメリキ氏。

【ストーリー】
ロシア(ソ連)の船ミハイル・グロモフ号は南極海を航海中に巨大氷山にぶつかり船員一人を失い船体も氷に阻まれ身動きが取れなくなってしまった。
船長ペドロフは船員からの信頼厚い人物ではあったが、この失態を見過ごさないと一人の航海長が本国にこの件を連絡してしう。

すると、本国からは新たな船長をヘリで送るとの連絡があり、程なく後任としてセブチェンコ船長がヘリに乗ってやってくる。

入れ替わりで交代するはずだったペドロフだが、ヘリの不調もあり、船に留まることになってしまう。あからさまにペドロフを邪険に扱い、船員にも冷たいセブチェンコは船内で孤立していってしまう…。

【総評】
冒頭でも触れたがホラーやパニックモノではないので、思いの外氷山はギミックの一つでしかない。新船長セブチェンコは序盤はヒールとして描かれる彼だが、緊迫した状況で船員を弛ませる訳にはいかないという彼なりの矜持の元動いている事が彼の人となりから窺い知れる。とはいえ、ペドロフが船員、船長どちらの立場にもある程度寄り添いながら動いていたからこの結末に収まった訳でペドロフがヘリで帰っていたらきっと殺し合いが始まる未来もあったように思う。

【あとがき】
まぁ。上司にするならペドロフ一択です。
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