八州雄会

名もなき野良犬の輪舞の八州雄会のレビュー・感想・評価

名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)
4.0
密輸犯罪組織内部で、兄弟分の絆で結ばれた2人の関係の心の変化を描く2017年の韓国映画



ネタバレになるかもですが・・・



大勢の手下を引き連れ、組織のNo.2のジェホが、真っ赤なスポーツカーで弟分のヒョンスが刑務所から出所してくるのを出迎えます。しかし舎弟のヒョンスは警察の潜入捜査官です。

衝撃的な事象が起きる度に時間軸を遡らせてその経緯の裏の話を見せるテクニックに「どうなるの?」とハラハラしっぱなしになります。

更にネタバレになりますが・・・

お母さんをトラックでひき殺したのが、ジェホの仕込みだとわかった辺りで、「ああ、それがバレて2人は仲違いするのだろうな」と見えてしまいます。

ヒョンスが最後に上司を射殺し、その銃をジェホに握らせて、さて、その先は?となりました。

最近観た潜入捜査官と組織のトップを狙う兄貴分との絆を描いた同じような韓国映画で、「新しき世界」と言うのがありましたが、そちらは、潜入捜査官が兄貴分の死を機に自己の正体知る者を全員殺して兄貴分の替りに組織のボスとして生きる結末でした。コチラはどうなるのかオチがイマイチ描かれておらず先が読めませんでした。