抹茶マラカス

名もなき野良犬の輪舞の抹茶マラカスのネタバレレビュー・内容・結末

名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

インファナルアフェアです。ちがうけど。
相反すると思われる立場の男2人の物語となると韓国映画お手のものという印象ですが、これも違わず良かった。
刑務所に収監された野心溢れる男と、刑務所に潜入捜査に入った新人刑事。互いに背負った組織の下では、歯牙にもかけられない下っ端である2人。一体どこまで互いを信じ、疑い、晒しているのか。そもそもヒョンスが刑事であることが開始時点で観客に伏せておきつつ、それをどこまでの人間が知っているのかを伏せながら進めたりと本当に考えていることがなんなのかを隠しながらうまく進んでいる。流石に時系列を弄りすぎてはいるが、素晴らしい殺しへの躊躇のなさだった。刑務所でのビンタ合戦から吸い込まれたねえ