なんか…えっちだね…

砂漠の岩地に住むコブラ・アジャーは一族の中でも弱めのせいで、強個体たちにボコられるいわゆる負け犬生活。そんな生活を脱するべく目を付けたのは、岩地のすぐ隣のオアシス…猛禽類たちが守護していて近付くとヤバい。

そこにどうにか忍び込んだアジャーは、全く同じことを考えて逆に岩地に向かっていたオアシス側のメス蛇・エヴァと出会うのだが、すったもんだの末に彼女が蛇使いに攫われちゃった！あの子を取り戻すべく、砂漠の横断旅が始まる…みたいな。

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またもやヘビ系の3Dアニメーション！
あまりにも『バック・トゥ・ザ・アウトバック』と同じヘビがジャケに見えて蛇を繋げた感じです。これは…仲間を助ける”救助”系列！段々と3Dアニメのタイプ分けが出来るようになって来た。

タイトルの通りの広大な砂漠舞台！蛇と蠍は絶対友達！
明らかに蛇に性的な物を見出してると思われる多様な蛇のビジュアルと、手足すら無い蛇の動きが不思議とヒトの所作に落とし込めてる感じ、敵が蛇使い…というのがかなり特徴的で面白いです。お話自体は普通めなので、この辺の強い独自性を中心に見ると楽しいかも！

特にエヴァちゃんが交流することになる飼い蛇たちは全体的に色々とエロなのですが、中でも、ムチポヨのマダムヘビが性的に見えるので、蛇に並々ならぬ感情を持つ人は見て損は無いと思います。あと虫歯菌の概念みたいなツチボタルかわいすぎ。どう見ても虫歯菌。

個人的に気に入ったのは、ヘビのトリップ描写、デス・プラネタリウム、ブレイクダンス・ヘビです。

アジャー、ピット、ゲーリーの３匹の砂漠横断の旅がメイン。ゲーリーが良い味出していた。ヘビ使いが笛を吹くと蛇の身体が勝手に踊り出すところは面白かった。あとは特筆することもない普通のキッズ動物アニメーション作品。

呪縛からの脱却を描いた作品。

音楽で身体が勝手に踊ってしまうシーンで、ヘビの動きを心拍計の心拍数のように表現していたり、身体が自分の言う事を効かない所でサイケデリックな演出をしていたりと、視覚的に面白い。

笛が呪縛の象徴として描かれていたり、砂漠の過酷な環境が、外へ出ることの難しさや恐怖心も同時に示されていたり、そうした意味合いを見つけるのも面白い。