看護婦日記 獣じみた午後のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

一瞬のナイフに枕の羽毛が飛び散る。これが『ダブルエックス 赤い殺人者』に繋がっていくのか。メガネをかけた風間舞子、お姉さま方に言われるがままの子どもな美保順。
夢、幻想、サイコ、マッドサイエンティスト、首吊り、燃える部屋。雑居ビルの割れた窓から歩いてくる人物を捉えるショットが良かった。黒沢直輔は雑ながら強烈な一撃がある、映画としか言いようがない画を撮れる作家だとよく分かる。助監に加藤文彦、黒沢直輔の作風から加藤文彦という流れは確かにある。