カズザク17

トロイのカズザク17のレビュー・感想・評価

トロイ(2004年製作の映画)
3.8
永遠の命?神であれば、人が命と呼ぶモノを持っていないから、それを信じる人がいる限り、永遠の存在でいる事が出来る。人の命には、限りがある。この世に生を受けた時から、遅かれ早かれ最後の時…死に向かって時間が過ぎていく。時間に限りがあるからこそ、その時を懸命に生きる事で、神にはない輝きや美しさを放つ事が出来る…と思う。
戦いの中でしか生きる事を許されなかった人達が、「愛」に生きようとした時、結局は新たな戦いを生み出してしまうという事なのか? 卑怯でもいい、蔑まれてもいい…誰もが尊敬する、羨む勇者でなくてもいいから、一緒にいる事が最優先…戦いに明け暮れた時代、結婚を戦争の手段・道具の一つ考えていなかった時代だからこそ、そんな人達がいて欲しいと思う。
最強・無敵のアキレスが、戦いの中で見つけた心の安らぎが「愛」だったとは…戦う事に感情を持たなかった男が、「愛」という感情を持った時点で、終幕…死が訪れる事が決定付けられたように思える。