ノートルダムのサメ

南部の唄のノートルダムのサメのネタバレレビュー・内容・結末

南部の唄(1946年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

 黒人の扱いが問題で、ディズニー側も抹消した幻の作品。各国にあるディズニーランドのアトラクション『スプラッシュマウンテン』ですが、この作品を題材にしたアトラクション(オリジナル版)は 現在舞浜にある東京パークのみとなりました。

ただ、過去にエントランスで流れていた『ジッパ・ディー・ドゥー・ダー』をはじめとしたこの作品の曲も東京パークでは 削除されたりと抹消の動きがあるので いつか東京パークでも無くなってしまいそうで怖いですね。

余談ですが、海外からは『スプラッシュマウンテン』目当てに東京パークへ訪れる方も多いそうです。


アトラクションの話はここまでにして
VHSが廃盤になってしまった今、うさぎどん(パークでのうさぎくんの呼称)が笑いの国を目指すというストーリーはアトラクションではわかりますが リーマスおじさんの話が元ネタと言うのは、アトラクションからはわからないので 今回鑑賞できてよかったです。

 私はアニメーションと実写のコラボレーションが好きなのですが、VHS画質なのもあって 何が描いてあるのがよく見えなかったのが残念です。リマスター版が出れば良いのですが難しそうなのが辛い所ですね。また、いじめっ子兄弟や、表現が過激なのも 昔のディズニーらしさがありますね。


それにしてもリーマスおじさんが聖人過ぎて泣けてくる。
母親が教育のためにおじさんを遠ざけようとするけど、母親がおばあちゃんのアドバイスを聞いていれば ああいう結末にならなかったのでは…と思った。

リーマスおじさんがジョニーのために戻ってきたのを見たとき、自然と涙が溢れてしまった。いい話すぎる。どうしてこれが消されなくてはいけないんだろう?

日本人からしたら、あまり身近ではないから分からないのであって 人種差別の根は深いのかもしれません。

アトラクションで聴いた『ジッパ・ディー・ドゥー・ダー』などあの音楽達が流れて楽しかったです。