全てミユリの妄想であったのかのように、突然現れて徐々に離れていき、姿を消す紬を演じるモトーラさんが儚くて適役すぎる。
自分の拠り所であった蚕のツムギから、おもわず出会った紬と作っていく時間が自分の居場所となっていく…かいことかいこう、、なるほどなぁと思う演出が沢山だった。
エンディング、開いた口が塞がらないというか、唖然とした。糸がぷつんと切れたように見えた。けど、2人の見えていた景色は違うようで実は同じだった。「貴方も辛かったんだ」と分かった瞬間、リストカットの痛みも感じた。温かみもありながらも心にぽっかり穴が空く映画だった。
高校生の頃から枝監督のSNSの言葉に日々励ましを頂いてて、この映画を観たいと思ってたのでやっっと観れました。嬉しい。淡くて不安定な色味がとても素敵です。
