わたがし

血染の代紋のわたがしのレビュー・感想・評価

血染の代紋(1970年製作の映画)
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 90分弱とは思えんほどに枝分かれするエピソード数、ドラマ数、頭と感情がごちゃごちゃになりながら最後まで観た。実録ヤクザじゃない上品な菅原文太もまた良い。そして県警対組織暴力に通ずる後味の悪さにテンションあがる(というか県警がむしろ任侠映画っぽいんか)
 まだ深作年表の点と点が線になってないけど、この頃からちょっとずつカメラ揺らし始めたんだろうか。実録ヤクザの時と比べるとまだまだ裾を正したショットが多くて、局所的にゲリラ豪雨みたいにカメラが揺れる(特に一番最後のシーンが最高)。そんで深作と言えば揺れカメ!!みたいなあれがあるけど、毎回毎回めちゃくちゃ照明を試行錯誤してるのがわかる。窓に差し込む夕日を使った黒と赤だけのコントラストバキバキ画とかロマンすぎて死ぬ
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